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日別アーカイブ: 2025年11月4日

第21回バイク買取販売雑学講座

皆さんこんにちは!

バイクショップTrace、更新担当の中西です。

 

~“終わり”ではなく“準備”の月~

 

11月に入り、朝晩の冷え込みが増し、日照時間もずいぶん短くなってきました。ライダーにとって“オフシーズン”と捉えられがちなこの時期ですが、実はバイクショップにとっては 次シーズンへ向けた準備の本番 と言えるタイミングです。今回は、11月という月を「バイクの整備・保管・来季に向けた仕込み」の視点から掘り下げます。

1. なぜ11月が整備と仕込みの好機なのか

10月まで“走り”に使ったバイクは、11月になると気候・路面状況ともに変化します。

  • 落ち葉・雨・気温低下によるグリップ低下

  • 冷間始動、バッテリー負荷の増加

  • 低温下でのタイヤ硬化やゴムスペックの限界

こうした条件下では、 走るための“仕上げ”ではなく、整備・点検・保管を前提とした“整え” にシフトするのが賢い選択です。ショップとしては、この“仕込み期”をお客様に提案し、来シーズンのリピーターづくりに活かすことができます。

2. お客様への提案メニュー:11月ならではの整備

具体的にこの時期におすすめしたい整備・点検項目は次の通りです。

項目 意義 お客様への訴求ポイント
バッテリー点検/冬期電圧維持 低温始動時のトラブル防止 「冬の朝も確実にセルが回ります」
冷却系・オイル交換 温度変化による内部負荷を軽減 「来年の走りに差が出ます」
タイヤ状態・空気圧調整 グリップ低下やひび割れ防止 「安心して来春まで保管できます」
フィルター・燃料系クリーニング 燃料変質・水分混入による不具合防止 「次回走行時のトラブルを未然に防ぐ」
保管相談(カバー、湿気対策、チェーンメンテ) 長期保管での腐食・劣化防止 「春まで安心して預けられます」

店舗としては、 「11月・冬支度コース」 というパッケージメニューを打ち出すと反響が出やすいです。「冬眠前の健康診断」のような位置づけで、整備予約を促進しましょう。

3. 在庫・見込み商材の整理と来期準備

11月はショップの裏方業務としても重要な月です。来期の売上を意識して、以下をチェック・整理します。

  • 展示在庫バイクの在庫整理(売り切れ・入替え)

  • 冬期に需要が落ちるモデル・カラーの値付け見直し

  • 来期向け新規モデル・アクセサリーの入荷計画

  • 店内レイアウト変更・冬版プロモーション準備

  • SNS・メールマガジン用の“冬メンテナンス”“春先ライド”コンテンツ作成

これらを年間サイクルに落とし込むことで、バタバタせずにスムーズな動きを確保できます。マーケティングカレンダーにも「11月=整備&保管シーズン」「12月=ギフト・予約商材」「1月=事前予約+新モデル発表準備」などを明記しておくと有効です。 DealerWebs+1

4. 雨・落ち葉・低温路面で走る際の注意点

ショップとして走り続けるライダーにも、11月の路面・気象条件に対応する情報提供が重要です。以下は走る際のアドバイスです。

  • 路面:落ち葉で隠れた段差・滑り →慎重なライン取りを啓発

  • タイヤ:グリップ低下・空気圧低いまま走ると挙動不安定

  • 服装:防風・防水インナー、冬用グローブの早期装備

  • 保管前:走行後すぐカバー掛けず、湿気を飛ばしてから保管を

ショップブログとして、こうした実用トピックを発信することで「信頼できるショップ」という印象を強められます。

5. まとめ:11月を“終わり”ではなく“次の始まり”に

11月は確かにバイクにとって走りづらい季節に近づいています。しかし、逆に言えば “次の走行シーズン”を左右する重要な仕込み時期 です。ショップとして、お客様にその価値を伝え、整備・保管・来期準備を早めに提案することで、顧客満足も、リピート率も上がります。

ぜひ、「11月=整備と来期準備の月」というオンライン・店頭のメッセージを強化してみてください。

 


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